それはオレの身体をじわじわと舐めるように侵食していった。

















次第に鼓動が速まっていく。















アイツの鼓動も身体から身体を伝って感じられた。


















此処から逃げ出したいのに身体が動かない。

















これから起こる事は甘い楽園か、否か………。
























































とある真冬。激しい雨が降っていた。


全館暖房完備の東方司令部では司令官のロイ・マスタングが残業に手間取っていた。


現在、午前11時17分。


「…まだ終わんねェのかよ……」


ロイに無理矢理手伝わされたエドワードは、大きな欠伸をしながら言った。


「仕方ないだろう。今日は何故かいつもより書類が多かったのだから」


とは言うものの、実際は昨日サボった分が今日回ってきたのである。


「その前にっ!なんでオレが手伝わなきゃいけないんだよ!!ホークアイ中尉とかハボック少尉にさせりゃいいだろ!!」


何故かロイを手伝っていたのはエドワードだけだった。


「…何か不満が?せっかく二人きりになれたのに」


「………捨てられたんだな」


(ぐっ……図星……!)


「とにかく早くやれ」


「はい……」


すっかりエドワードに頭が上がらなくなってしまったロイは、仕方なく黙々と仕事を続ける。


天気は一層激しくなった。外ではゴロゴロと雷が鳴り始めている。


「ヤバイな……。この天気じゃもう此処に泊まるしかないな。後でアルに連絡しとかないと」


「泊まる!?じゃあ私と一緒に寝……」


「うるせェ!いいからアンタはやれよ!」























その時、外が眩しく光った。
















次の瞬間、部屋が闇に包まれた。




















「なっ…な、なんだぁ!?」


「…停電みたいだな」


「なんでいきなり……いでッ!?」


部屋は真っ暗で何も見えず、エドワードは床に積んであった本の山に躓いてしまった。


「あまり動くと危ない。電気がつくまでじっとしていよう」































いっこうに電気がつく気配はなかった。


カーテンを開けると、街も停電のままのようだった。


目が慣れ始める。


はっきりではないが、相手の姿が見えるようになってきた。


「寒い………」


暖房が切れたので、部屋が冷め始めた。隙間風が余計に寒さを感じさせる。


静かさが部屋を包み込む。


そのせいかザーザーという雨音や雷の音、寒さに耐える震えた吐息が妙に大きく聞こえた。


「寒い……のか?」


ロイがひっそりと静かに言った。


「ん……ちょっと、ね。暖房が切れたみたいだ」


部屋は息が白くなるまで冷えていた。


現在、午前0時04分。


「…停電で暖房もつかない。そんな時、人肌で温めるのが一番いいという」


ロイが意味あり気に、立ち上がりながら言う。


「……?」


ロイはゆっくりとエドワードに近づいていった。


そして素早くエドワードの腕を引き、強引に唇を塞ぐ。


「!! んっ……」


何度も繰り返し口付ける。舌を絡ませてまた、深く。


「ふぁっ…んぅ……」


唇の端から唾液がこぼれる。


息が苦しくなり、唇を離す。


「…ッはぁ…はぁ……な、なんで……」


ロイは何も言わずにエドワードの首に噛み付いた。


――ッ!」


生暖かい舌先がゆっくりと首筋を這っていく。


そしてロイはゆっくりと
エドワードの上着をたくし上げた。


エドワードの乳首は寒さで立ってしまっていた。


「! や、やめろ……!」


そっと胸に触れると、エドワードは小さな悲鳴をあげた。


「ほら、もうこんなに敏感になってる」


ロイはゆっくりとエドワードの胸を舐め上げる。


「あ……!」


湿った舌が胸を這うたびに、身体が反応してしまう。


ロイは唇で立ち上がった乳首を啄ばむ。


「はぁっ…!もう…やめ…」


そのままねっとりと舌で転がしながら弄んだ。


そしてロイは手を下へ持っていき、エドワードのベルトを外し始めた。


「ちょっ…これ以上はもうダメだって!誰か来ちまう……」


「誰も来ないさ」


「来るかもしれないだろ!早くやめろ!」


エドワードの生意気な言葉に腹が立ったロイは、外していたベルトをエドワードの手首に縛りつけた。


「…生意気な子供にはきちんとしつけをしなくてはな」


「なっ…何すんだ!外せ……痛っ!」


そして、エドワードの手首につけたベルトを机の端にきつく縛った。


そのままゆっくりとズボンをおろし、エドワードのソレが露になる。


ソレは既に腹につきそうなほどに勃ち上がっていた。


「…まったくやらしい身体をしているな、君は」


そう言うとロイは、エドワードの下の口へと手を持っていき、中に指を滑り込ませた。


「ひっ……アアア!!」


中は生暖かく、ロイの指をきつく締め付ける。


部屋には雨音と、雷の音と、甘い鳴声だけが聞こえた。


指の数を増やし、奥へと出し入れする。


指が動くたび、クチュクチュといやらしい音が部屋に響く。


「はぁ…ああん……」


そっと指を抜くと中から大量の蜜が溢れだした。


蜜を舌で舐めとり、ロイは自分のベルトを外しソレを取り出した。


「あ……」


ロイの大きなソレにエドワードは唾を飲み込んだ。


ロイは自分のソレをエドワードにあてがう。


「…さて、どうしてほしい?」





























身体が言うことを聞かなかった。


心では拒んでいるのに


身体が言うことを聞かなかった。


鼓動が速くなる。


アイツの鼓動も身体から身体を伝って感じる。


ホントはこんな事思ってもいなかったのに………。

























「……ほしい……よぉ……」








エドワードの中にロイがゆっくりと入っていく。


「やっ……あああぁぁ!!!」


手首につけたベルトが軋む。


グチュグチュといやらしい音が部屋に響く。


「ひあぁっ……くぅっ…あああぁん!!」


激しく突きつけるたび、エドワードの腰が反り返る。


「ああ……可愛いよエド」


腰の動きが速くなっていく。


「ああっん……ソコぉ……んっ…はあああっ!」


声も大きくなっていく。


外の天気もより激しくなっていった。


















自分でも驚くくらい甘い声がオレを辱める。


オレは欲しがってなんかいなかった。


なのに、何であんな事言っちゃったんだろう。


勢いで?いや、違う。


本能と…身体が欲しがってたんだ。





















「ふあぁっ…ううっ……あああああ―――――!!!」












































「…昨日あれだけ残業したのに、まだ終わらなかったんですか」


「いやっ…それはその……ほ、ほら!昨日停電で…」


「言い訳は聞きたくありません」


結局ロイは昨日の惨事で仕事が終わらず、今日は倍に増えた書類に苦戦していた。


しかもホークアイ中尉が監視していて、妙な真似は出来ない。


「…ふん、ざまーみろってんだ」


一人、エドワードだけが偉そうに椅子に腰掛けてロイの姿を見ていた。


穏やかな昼下がり。また何にもない一日が続くだけ。





































なぁ、大佐。


ホントは “本能と身体が欲しがってた” なんて、ウソだ。


あの時オレは、自分から……心から大佐を欲しがってたんだ。


……なんて、口が裂けても言えそうにないけど。










































いきなり18禁って感じですみません。
最初はベルトが出てくる話じゃなかったんで、背景の写真にすごく迷ってて、
テキトーにベルトの写真にしたんでベルトをちょっと話に加えたんです。