「ん……」
目が覚めるともう朝だった。
部屋の窓からほんの少し陽が射していて、まだ昇ったばかりなのか鮮やかな赤色をしていた。
(まだ5時…か)
ベッドの端にある時計を見てから、エドワードは窓の外を眺める。
ビルとビルの間から覗くように出てくる太陽は赤く滲み、その周りは澄んだ青色をしていた。
「…キレー……」
外の景色に見とれていると、ベッドのとなりで何かがうごめいた。
「……?」
シーツから短い黒髪と、気持ちよさそうな寝顔が半分出てくる。
「……大佐?」
エドワードはふと、昨日の出来事を思い出した。そして慌てて自分の身体とロイの身体を見る。
(げっ……)
昨日エドワードは東方司令部に戻ったばかりで、そのままロイの家に泊まったのだった。
また昨日の出来事を思い出して、頬を赤らめる。
するとロイがシーツから顔を出し、うううっと唸った。
(…睫毛…長ぇ……)
すやすやと寝息を立てて眠るロイを見て、エドワードは顔を近づける。
(ちょっとくらい…いいよな……)
もっと顔を近づけた。
前髪がロイの顔にかかる。
部屋中に響きわたるような鼓動の高鳴り。
ふと、目が合った。
腕を引っ張られ、唇が重なる。
「…!? んんッ…ふぁ…んぅ……!」
上下の位置を逆転させられ、深く口付けられる。
「はっ……てンめぇ…!騙したな!!」
「騙してなんかいないさ。君が勝手に寝ていると勘違いしただけだろう?」
相変わらず意地悪い答えにエドワードは反抗できず、ロイを睨む。
「まったく君も積極的になったな。…それとも、昨日のことがまだ忘れられないとか?」
「……!ばっ…言うな!それを!」
ロイの言葉に慌てたエドワードを見て、ロイは思わず噴き出した。
「…朝日が綺麗だな」
ロイはさっきエドワードが眺めていた朝日を見つめる。
「……ああ」
もう陽はビルの上にあり、街を明るく照らしていた。
陽の光は二人の部屋にも射し込み、お互いの姿がよく見えた。
「…じゃあ、第2ラウンドに突入するかな」
「はぁっ!?朝っぱらからするつもりかよ!?」
「何か問題でも?」
「あんた今日軍部で会議があるんじゃなかったのか!?」
時間はもう6時近くだった。そろそろ出勤しないと会議に間に合わない。
「そんなことより、君といる時間のほうが大切だよ」
ロイはそう言って優しく笑った。
「………バカ」
眩しいくらい光ってる太陽はいつまでも二人を照らしていて。
客観的に見ればたいした出来事じゃないんだけど。
こうやって毎日のように隣にあんたがいて
毎日のように一緒に朝を迎えられることが
なんか……ちょっぴり幸せだな、って 思った。
平和ですな。
これ表においてよかったかな……。でもまぁたいしたこと無いんで一応おいときました。
こんなほのぼのしてる二人も好きです(´∀`)