The Brain of "LEGEND"

このページでは、2004年11月14日に幻想文学同好会例会にて行ったセッション、 「The Brain of "LEGEND"」について書き連ねるページです。

1・・・シナリオの成立経緯

このシナリオは、一つ目のシナリオが短めのため、時間的な補完のためにつくりはじめました。時間さえ問題がなければ そのままお蔵入りにするつもりなので、でた結論は「一発ギャグ」。 地震や人質事件を前のシナリオで使ったので、事件的なものよりもやはり人的なものを使うことにします。 事件をネタにするよりも、人を決めてしまえばあとはその人物が勝手に動いてくれるので楽なのです。 最初の構想では、話題の人物として「ペ・ヨンジュン」を採用し、 彼のパロディの人物を護衛するシナリオにしようと思っていたのですが、 意外と彼が動いてくれないため(ピアノを弾くのと「オフコース!」という発言以外に 特徴がない)、彼を使うのを断念。この時点で結構時間的余裕がなくなっています。

で、そのあと何人かの名前が浮上しては消え、残ったのが「ガッツ石松」。 彼をモチーフにした人物を暴れさせるのもまた面白いのですが、 その発言の面白さがクローズアップされているところなので、 動きのない形での採用を・・・となり、原型が出来上がりました。


2・・・事件の概要

20世紀の地球の人物の凍結された脳が発見された。 しかし、その脳を発掘したのは盗掘団「ヴァルチャーズアイ」。このままでは闇のマーケットで売りさばかれてしまう。 これを阻止するために、ユニオンとUG(銀河連合大学)が動き出した。
<最初は、世界的な科学者の脳だと思われるということにして、その脳を悪用される恐れが、 ということにしようと思ったのですが、べつにそこまでしなくてもユニオンのモチベーションは つくることが可能なので、下手に可能性を絞るのはやめました。>
盗掘団に潜入していた密偵が、逃走を恐れて彼らの宇宙船を破壊したのである。 おかげで、彼らは増援がくるまでこの惑星を脱出できなくなった。 遺跡にこもって救出を待つ盗掘団。それを叩きのめすのがPCの役目です。

3・・・物語の進行

まずは、PCたちが降下するところからはじまります。
<第一シナリオとまったく同じ方法で 導入を演出しました。
遺跡付近に着陸します。そして、遺跡の入り口を見張るザコを蹴散らします。(ザコについては、すべての達成値を10+人数で 計算します。HPは人数×10で、10点ごとに1人ずつ戦線離脱します。) 遺跡内部はちょっとした迷路になっています。
<一応地図は用意したのですが、実際のプレイ時は時間の都合ですべて省略しました。>
ザコとの戦闘を重ねて、最後に女首領「アルフィ」と戦います。 彼女は、タカの翼を背中に生やしていて、空中から攻撃してきます。 しかし、攻撃手段が爪(サーベル相当)のため、近接戦闘しかできません。
<この人物もちょっとしたネタが仕込まれています。気がつかれなくても仕方ないようなネタですが。>

で、戦闘が終了すると、件の脳とご対面。 とりあえず慎重にUGの船に持ち帰ることになります。 UGの船に戻ると、盗掘団の呼び寄せた援軍が来ますが、 これはユニオンの大艦隊が登場し、援軍は逃げ出します。
<艦隊戦をすることもできますが・・・>
そして、脳との会話が可能ということになり、PCたちの同席を認めます。 名前を聞かれると、彼(脳)はこう答えます。
「んあ?」「俺はガッツだ。ガッツ石松だ。」
そして、次々と見当違いの発言を繰り出します。
「東京トチヂに惜しいところで落選しちまったけど、みんなは俺を伝説の男と呼んでるぞ。」
「俺はチャンピオンだぞ。この「幻の左」で、何百人とマットに葬ったんだぞ。」
しばらく会話が続いた後、研究者は装置のスイッチをオフにして。
「・・・わかりました。キリスト暦の2000年というのは、いままで高度な文明が成り立っていたと 考えられていましたが、まだ原始時代だったんですね。あなたたちの活躍の成果は、 これから歴史の教科書に載ることになるでしょう。」
こうして、「人間の歴史は宇宙世紀から始まる」 「キリスト暦(西暦)の時代は原始時代である。」という新たなる歴史解釈が 主流になったのです。彼らの活躍によって。 ・・・迷惑な話ですな。

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