新説・4大元素

このページでは、2004年11月14日に幻想文学同好会例会にて行ったセッション、 「新説・4大元素」について書き連ねるページです。

1・・・最初のプロット

とある惑星、その3つある大陸のひとつにとある大学の教授連中が降り立った。 そして・・・音信不通。探しに行かなくちゃね、ということで・・・

その大陸には、遺跡がひとつありました。 そのあたりに住んでいる原住民族、「マサイ」は、 そこに神様が住んでいると信じていました。 そこに、よそ者が侵入しました。 そのとき、偶然地震がその地方を襲ってしまったものですから、
<その後、偶然ではなく やはりそのよそ者(教授連中)が関係していることにはなったのですが。 ただし、悪いのは彼らだけじゃないですけど。>
マサイは当然、神様がお怒りになったと思ったのでした。 地震に驚いて遺跡から飛び出てきたよそ者を拘束し、 彼らの中で一番若い女性、デミトリアをイケニエにして神様の怒りを静めようとしました。 ついでにその他の有象無象を人質にして、
<結局、人質ネタは使いませんでした。 話の流れに不必要だったためです。まあ、オチが追加されたためでもありますが・・・>
新たなる侵略者(PCたち)を追い出そうとしました。

2・・・事件の概要

教授連中は、シャトル型宇宙船で塔の付近を航行中、 マサイの酋長オバフェミによる攻撃
<最初の設定では岩による攻撃を受けた、としか 考えていなかったのですが、投石器による被弾くらいで宇宙船が沈むわけがないとのやーさんの指摘を受け、 その場でガジェット「大砲」を考案したものです。>
をうけ、片翼をもがれて不時着。 その翼の破片が地下遺跡に振動を加え装置に影響し、地震がおきるようになった。
<当初、装置が作動した原因はPCの宇宙船が着陸した影響の熱エネルギーか何かとするつもりでしたが、 それでは教授たちの処遇やデミトリア生贄のタイミングが早すぎるということもあり、 さらにはプレイヤーたちが不満に思うかもしれないと思い、翼の影響にしました。 教授たちの船の翼が折れた設定がここで付け加わったおかげで、ずいぶんとシナリオがシフトしました。 まず、結構迷ったのがどうやって地下の遺跡に翼が落ちた程度で影響させるか、というものですが、 結局、落石がレバーを倒したことになり、さらにレバーがひとつだとさびしいということになり、 地震を起こすならほかの天変地異もおこすだろうということになり、 ならほかは何かといえば、やはり「雷」「火事」「親父」だろうということになりました。 つまり、大オチはシナリオ作成の最後のころに設定された後付だったのです。>

3・・・物語の進行

まずは、PCたちが降下するところからはじまります。
<実際には、どのような経緯でこの救出部隊に 加わったかからはじめています。導入ですが、最初、作成されたキャラクターを見て導入を考えようと思っていました。 しかし、即興で5人分の導入を考えるのに無理を感じたので、シナリオの概要(銀河連合大学の教授たちが 遺跡を調査に行って帰ってこないから助けにいく)を発表し、プレイヤーたちに自分で考えてもらうことにしました。 この方法は、自らのモチベーションを自らで決めるため不満が出にくいという点で、 実は今回行ったセッションで最大の成功だったのではないかと思っています。>
降下すると、まず目に付くのは塔。そしてその周りの集落。
<思いつきでカリン塔と説明してしまいましたが、 雰囲気はそのものです。>
そして、ちょっと向こうに金属片。PCたちに与える情報をここに限定することで、 ここに降りてくれるように仕向けます。教授たちの船はさらに数キロ先に墜落しましたが、 これについては「行方不明」でいいでしょう。必要になれば「湖に沈んだ」とか説明します。 そして、降りて翼の調査中、大規模地震が起こり,ダメージを受けるなどして大騒ぎする中、 地割れが発生して宇宙船が飲み込まれてしまいます。
<翼が折れたことにより、当初、帰還手段として考えていた「教授たちの船」はつかえなくなりました。 こうなると、船が遺跡に隠されていた、とでもするしか方法が考え付かなかったのですが、 地割れに飲み込まれた船が生きていることにすればこれで脱出はできると思い立ちました。 今考えると、この宇宙船が故障していることにすればガジェットルールをぶち込めたな、と・・・>
PCたちが大騒ぎしているところに、お使いの青年がやってきます。 地割れの斜面に地下遺跡の入り口があることから、また、沈んだ宇宙船に対するアクションを取らせないため、 地割れに対するPCの興味をなるべくそらせなければなりません。 もし、PCがそのような行動をとる気配を見せたら、さっさと青年を出しましょう。 青年は、外の世界の人間が現れたことによって地震が起こるようになったと説明し、 即刻出て行くように申し向けます。彼の役目はマサイに教授たちがとらわれていることを説明すること、 教授たちが来たころに地震が発生するようになったことを説明すること、そして、村に帰ることで 村の存在をPCにアピールすることです。
<今考えると、後出のノンダが説明役は果たしてくれるので この青年の存在って必要だったのかな・・・?>
説得すると、<マサイの信念:30>で抵抗し、負けると混乱して村に帰ってしまいます。 村に向かうと(もしくは向かわないときは宇宙船付近で)、 酋長の甥ノンダと遭遇し、村はずれの小屋に人質がいることを教え、 襲撃の手助けをすると申し出ます。彼は、酋長が宇宙船を打ち落としたことを知っており、 罪悪感を持っています。 彼は夜に人質を助けにくるように言います。
<実際のプレイでは明日の夜、という風になりましたが、 これはPCに生存判定を強要するためのアドリブです。今回はあまりダイスを振れなさそうだったので、 そのチャンスをもぐりこませてみました。>
ノンダは一緒の見張りを気絶させ、人質を救出させます。 そして、人質だったファーガソン博士から、デミトリアが塔の遺跡でイケニエにされることを聞きます。 制限時間は1日です。 また、真の遺跡は地下にあり、その場所と、そこに地震を発生させる原因があることを聞きます。 次の選択肢は、デミトリアの救出と、地震の発生原因の調査ですが、 いわゆる腕力解決の場合は遺跡での戦闘とか村での戦闘とかになります。 地震を止めるほうに回ったとしても、地震が止まったことを証明できない限り イケニエは帰ってきません。 説得は納得できるものだったらOKしてください。 酋長と話すにはノンダが仲介しますので可能です。 力技をとる場合は撤収手段をよく考えさせてください。 遺跡は地割れの壁面にあります。そこは遺跡最深部の直前で、 遺跡の入り口方面の扉は壊れて開きません。
<最初はダンジョンをつくろうと思っていたのですが、 蛇足になるのですべてカットしました。>
最深部への扉は電子ロックでパスワードが必要になります。 コンピュータで30などで開きます。 中には、地震を発生させる機械があります。 4つのレバーのうち、ひとつが落石で向こうに倒れています。 これを戻すと地震は止まります。
<その前にひとつアクシデントを起こすつもりで大地震を起こしたのですが、 それがまさかあんな結果を引き起こすことになるとは・・・>
4つのレバーはそれぞれ「地震」「雷」「火事」「親父」に対応しています。
<「親父」レバーの具体的効果は考えていませんでした。 そんなのはアドリブで考えたほうが盛り上がりますからね。>
そして、人質をすべて回収できたら宇宙船で帰りましょう。
<この時点で宇宙船の存在に気がつかない場合のことをまったく考えていませんでした。 シナリオ途中で気がついて地割れで発見させたからいいようなものの・・・>

戻る